【初心者でもできた!】ビカクシダの板付けのやり方

実践

ビカクシダってなに??

ビカクシダ(Platycerium)は、シダ植物の一種で、ユニークな形の葉が「鹿の角」に似ているため、日本では「コウモリラン」とも呼ばれます。自然環境では木や岩に着生し、湿気を好む植物です。
種類も多く、それぞれ独特な形に成長していくのでインテリアとしても人気があります。

板付けってなに??

その名の通り、板に植物を付けて育てる方法のことです。ただの板状の木ではなくコルクなどに取り付けることも板付けといいます。特に自然界で樹木などにくっついて育つビカクシダのような着生植物にあった育て方です。

板付けのやり方

4STEPでできるビカクシダの板付け手順

  1. 板付けの準備
  2. コルク板の下準備
  3. 水苔を下準備
  4. 板につける

手順1:板付けの準備

まずは、必要なものを揃えよう!

  • 植え付ける板
  • 植物
  • 水苔
  • ビカクシダを固定する紐
  • 板を吊るすための針金
  • ハサミ
  • ヤシチップ(あってもよい)
  • コルクボードに穴をあけるためのもの(キリや電動ドライバー)
  • 床を汚さないようにするもの(新聞紙や園芸マット)

手順2:コルク板に穴をあける

ものがそろったら下準備です。まずはコルクボードに穴をあけていきます。この工程はやらなくても育てることは可能ですが、初心者がビカクシダを枯らさずに育てやすくするためには行ったほうがいいと思います。穴をあけることで通気性がよくなり根腐れしにくくなります。

新聞紙を用意し、作業を始めます。コルクに植物を植えたい場所の中心にキリを使って穴をあけます。その穴を中心に十字に穴を広げていきます。この際に私は電動ドライバーを使用しました。十字にくりぬくことができたら、それを中心に8か所、キリとドライバーを使って穴をあけたら板の下準備は完了です。

飾るときに針金などを通したい場合はこのタイミングで穴をあけておくと便利です。

気持ち程度の穴を開けました

手順3:水苔を水に浸す

次に、水苔とヤシチップの下準備です。だいたい5〜10分程度水に浸して十分に湿らせます。以下の手順に沿って行うと良いです。もともと植えこまれている水苔も湿らせておきましょう。

  1. 容器に水苔を入れる:水苔をボウルやバケツなどの大きめの容器に入れます。
  2. 水を加える:水苔が全て浸かるようにたっぷりの水を注ぎます。
  3. 5〜10分待つ:水苔が十分に水を吸収するまで、5〜10分ほど待ちます。
  4. 水を絞る:手で優しく絞り、余分な水を切ります。しっかり湿っているが、水が滴らないくらいが理想的な状態です。

湿らせた水苔は、ビカクシダの根をしっかり包みつつ、適度に保湿してくれるため、植物の成長に良い環境を作ります。ただし、水を含みすぎていると根が蒸れてしまう可能性があるため、水苔が過度に濡れないように気をつけてください。

ヤシチップを使ってみよう

根が蒸されることを防止するのが、ヤシチップです。ヤシチップとは、ヤシの実の繊維を使った植え込み材で、通気性や水はけが良く、湿度を保つ効果があります。下準備は水苔と同じように行ってください。

ヤシチップの3つの特徴

  1. 通気性:根が蒸れにくくなるため、根腐れ防止に効果的です。
  2. 水分保持:湿度を適度に保つので、ビカクシダが乾燥しすぎるのを防ぎます。
  3. 天然素材:環境に優しく、植物にも優しい素材です。

手順4:板付け開始

大きく以下の5つの手順で板付けを完了させます。
大きめのビカクシダの場合は必要に応じて元々植えてあった水苔をカットし、板付けしやすくしておきましょう。

  1. 板の中心にヤシチップをのせる
  2. 水苔をのせる
  3. ビカクシダを置く
  4. 固定する
  5. 仕上げ

板のの中心にヤシチップをのせる

まずは、汚れないように新聞紙など準備しましょう。板を置き、植物を付けたい場所の中心にヤシチップを散りばめます。

水苔をのせる

次に、軽く絞った水苔で輪郭を作っていきます。中心はビカクシダを置くので、くぼませながら水苔をのせていき山を作っていきます。

ビカクシダを置く

成長点の向きを確認し、上下を決めます。種類によって異なるようなので確認しましょう。そして、生長点を触らないようにし、くぼみにビカクシダを置きます。水苔の量を調節しながら山の形を整えましょう。根元部分はしっかり板に密着させますが、葉の部分(シールドフラワーや鹿の角のような部分)は自由に広がるように調整します。

固定する

ナイロン糸などを使ってビカクシダを板に固定していきます。ビカクシダの根や水苔を優しく包むように、数回に分けて糸を巻きつけます。糸がきつすぎると植物を傷つけてしまうので、根が安定する程度の力加減で行います。

糸の巻き方はラグビーボール状に巻きましたが「×字」や「+字」にするなど、バランスよくしっかり固定されしましょう。ポイントは葉や新芽を傷つけないように注意し、根をしっかりと固定することです。巻き終わったら開始の糸と終わりの糸を板の後ろで結びます。

仕上げ

固定後にはみ出した水苔をハサミでカットし整えます。あとは針金などを使用し、明るい間接光の当たる風通しのいい、置きたい場所に置き完成です。

まとめ

板付けのメイン作業

  1. 板の中心にヤシチップをのせる
  2. 水苔をのせる
  3. ビカクシダを置く
  4. 固定する
  5. 仕上げ

以上が、私の行ったビカクシダの板付けの手順です。何事も経験なのでたくさん板付けを行いなれていくことが上達の秘訣だと思うのでたくさんチャレンジしていこうと思います。皆さんも板付けの植物が欲しいと思ったら、ぜひ板付けに挑戦してみてください。

コルクにつけたビカクシダ
板につけたビカクシダ

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