【アガベ発根管理】 成功体験をもとに購入後の下処理から発根までの流れを解説

実践

発根管理ってなに??

発根管理とは、植物が新しい根を生成し、健康な根系を確立するために行う管理およびケアのことを指します。海外から輸入された植物は根っこが切られた状態なのでそのような株を日本で育てるために根を育てる管理のことですね!植物は強いですが根が育つまでは水分もしっかりとれないため丁寧な管理が必要です。

発根管理のやり方

発根管理に使用したものは以下の通りです。

  • 植物
  • 用土
  • 植木鉢
  • カッターナイフ
  • ルートン
  • メネデール
  • 綿棒
  • プラコップ
  • 鉢底ネット

私は発根管理にあまり自信がないので、発根促進のためにルートンとメネデールを使用しました。これらは使用しなくてもいいですし、どちらかでも十分だと思います。また、発根状況を確認できるように植木鉢を透明なものにしています。

手順1:余分な葉を落とす

まず、購入した植物の状態を見て葉が生えているようであれば落とします。パキポディウムような塊根植物であればすべて落とし、アガベのような葉が主体となる植物であれば茶色くなって枯れてしまっている葉があればそれらをすべて落とします。この理由は大きく3つあります。

1つ目の理由は、水分の蒸散を減らすためです。植物は葉から蒸散によって水分を失います。発根期には、根が十分に発達していないため、水分の吸収能力が限られています。余分な葉を落とすことで、水分の蒸散を減らし、植物が必要とする水分のバランスを保つことができます。

2つ目は、エネルギーを発根に集中させるためです。発根期には、植物が新しい根を発達させるためにエネルギーを集中させる必要があります。余分な葉を落とすことで、光合成によって得られるエネルギーを根の成長に集中させることができ、効率的に発根を促進します。

3つ目は通気性をよくするためです。過剰な葉があると、病害虫が発生しやすくなります。葉が密集していると、通気性が悪くなり、病気の原因となるカビや細菌が繁殖しやすくなります。余分な葉を取り除くことで、通気性を改善し、病害虫のリスクを減らすことができます。

購入時のアガベ
枯れた葉をとられたアガベ

手順2:根元を削る

次に、ベアルート株の根元の古く硬くなっている部分を削ります。理由は、根元を少し削ることで、傷つけられた部分から新しい根が発生しやすくなることがあります。

植物を削るので注意点もあります。私が注意しているポイントは2つあります。
1つ目は、根元を削りすぎないことです。過度に根を削ると、逆に植物にストレスを与えてしまうことがあります。削る量は最小限にし、根の健康な部分を多く残すようにしましょう。
2つ目は、清潔にした刃物で植物を削ることです。削ることで、水分を多く含んでいる弱い部分が表面に出てきます。なので根元を削る際には、清潔な道具を使用し、切り口を消毒することが重要です。これにより、感染リスクを減らすことができます。刃物を清潔にする方法として、除菌シートで拭いたり、刃を炙るなどの方法があります。

清潔な刃物でできるだけ擦らず、一思いにカットしていきます。すると新鮮さを感じる色の違う部分が出てきます。これをきっかけに根を作ってもらいます。

カッティングされるアガベ

手順3:一工夫し、よく乾かす

次に、カットした後の発根促進を促す手順です。カットした後、丸1日日陰で放置しました。その後ルートンという発根促進効果のある粉末をカット部分につけます。この時に綿棒などで優しくつけてあげるのがいいと思います。ルートンは薄く根元全体につけることを意識しましょう。ルートンを付けた後、さらに1日乾かしました。

ルートンを塗されるアガベ


そして、今度はメネデールをという発根促進剤に浸していきます。せっかく付けたルートンが落ちてしまって意味がないのでどちらかでいいという記載もあるのですが、私は心配なのであるものは使って成功率を少しでも上げようと両方使用しました。メネデールの使用方法をよく見て使用しましょう。私はペットボトルを使って100倍希釈にして使用しました。そしてプラコップに希釈液を入れます。この時植物の根元が沈むラインまで希釈液を入れ、1日放置ししっかり浸しました。そして濡れたままでは腐る原因になるので、ここでもしっかり丸1日日陰で乾燥させてから次の植え込みの手順に移りましょう。

メネデールに浸されるアガベ

手順4:植えこむ

いよいよ最後の手順です。ここまでくればあとはしっかり根元まで土をいれ、植物がぐらつかないように植えこんであげましょう。あとは、発根しやすい環境に適した場所で愛でるだけです!

アガベが発根しやすい環境

温度:温度範囲は20-30℃。特に夜間の温度が15℃以上になると良いです。
:明るい間接光が最適です。直射日光は強すぎることがあるため、遮光を利用します。
湿度:湿度は低めが良いです。湿度が高すぎると根腐れの原因となります。乾燥した環境が理想的です。

植え込み完了!※写真は発根後のものです。

まとめ

この手順で発根管理を行ったところ、なんと植え込みから21日間で鉢底付近に根が伸びていることが確認できました。発根できるかもとても不安だったので一安心しました。ベアルート株素人の私でもエボリスピナを発根させることができたので、みなさんも要点をつかんで発根できるいい株を購入することができればかっこいい株を安く育てることができ、より楽しい植物LIFEにすることができますね!ぜひ挑戦してみてください。

鉢底中央ちょい右に根っこを確認!

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